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2025.01.17

埼玉で地震に強い家を「テクノストラクチャー工法」

本日1月17日、阪神・淡路大震災(1995年)から30年が経ちました。

アップルホームが採用しています、パナソニックの耐震テクノストラクチャー工法は、阪神・淡路大震災のさなかに開発されました。

長く暮らせる住まいを
「熟練した大工さんでなくても建てられ、かつ高品質な強い木造工法を」。このコンセプトが、新工法開発の原点となりました。
「家」は住む人・住む場所によって一軒たりとも同じものはありません。「お施主様が安心して長く暮らせる住まいは、その土地のことをいちばんよく知っている地元の住宅会社や工務店に建ててもらうのがいちばん」。
松下電工(現パナソニック ハウジングソリューションズ株式会社)が、「家」そのものではなく「工法」の開発を目指したのです。そんな中、3度目の試作棟のモデルハウスが竣工し新たな年を迎えたさなか、1995年1月17日午前5時46分「阪神・淡路大震災」が発生し、テクノストラクチャーの試作棟が建っていた大阪府門真市では震度5。試験棟が建っていたところは地盤が軟弱だったため、実際の揺れは震度5を上回るものだったそうです。

試作棟は大丈夫か?
早朝に起きた大地震。
震災時、現場までたどり着いて目に飛び込んできたのは、堂々とそびえたつ「新しい木の家」でした。
震災の被害が明らかになるにつれ、「地震に強い住宅」へのニーズは日に日に大きくなっていきました。そんな世間の声に後押しされるかのように、平成7年(1995年)6月、ついに熊本で記念すべき第一号邸が上棟。棟上げを見た現場の人々からは、「骨組みがきれいで、見ただけで強さが伝わってくる」と感嘆の声も上がりました。

開発には3つの課題があった
「結露対策」「構造計算の確立」「施工性の向上」のこの3つが大きな課題であった。
結露対策
結露とは一般的に、空気中に含まれた水蒸気が冷たい外気によって表面温度が低下した窓や壁に触れ、水滴となって付着する現象をいいます。金属は熱や冷気を通しやすい性質があり、結露が起こりやすいため、テクノビームにとって結露対策が非常に重要な課題となりました。
結露対策に有効な主な手段は、冷気を伝える部分の断熱と余分な湿気を排出する通気の確保です。
寒さの厳しい北海道・帯広にある松下電工(現パナソニック)試験場に試験棟を建設し、検証をスタートし、早朝から深夜まで氷点下20℃を下まわることもある極寒の地で、冷え込み時のテクノビーム表面や壁内の温度分布を調べ続けました。
壁内に湿気をためないための通気の工夫やテクノビームへの専用断熱材の開発、また外気にもっとも触れるバルコニー部分の断熱性能の強化など工夫を重ね、一つ一つ細かに仕様を設定していきました。そして、結露対策が完了しました。
木造住宅に安心な、「構造計算」を
実験によりさまざまな仕様が決定されていく一方、テクノストラクチャー開発の最大テーマでもある「構造計算」の構築へ、部位によって接合強度が異なり、材質・長さ・太さなどの異なる部材を使用する木造住宅にとって、その「強度」を客観的に計算することは非常に難しく、構造強度は熟練工の経験・知識・勘に委ねられるのが当たりだった当時、あえてその困難に挑んだのは、木造住宅の強度をしっかり確保し確実なものにする事が、「安心して長く暮らせる住まいを」というコンセプトに対して必要不可欠だった為です。
目指したのは、一般的に使用されることが多い簡易的な構造計算レベルではなく、住宅クラスの建築物ではあまり使われない高度な3次元構造解析を行うシステム。これは、住宅のプランを入力することで、構造計算から伏図などの関連図の出力、構造材の拾い出しまでを一貫して行い、部材の配置を決めると、コンピュータが構造部材(柱・梁・筋かい等)の1本1本に加わる力を検証し、強度確認及び構造計算を行うというものです。

施工性の向上!
「いくら高品質、高強度な住宅を実現する工法であっても、施工しにくければ意味がない」。工場生産されるテクノビームをはじめ、主要構造材の標準化を進めながら、実際の現場での省施工化を目標に、構内で試作棟を建設。開発メンバーも自ら工具を手に、検証作業を進めていきました。日々のフィードバックの中で「階段ののぼりきり部には木材を使用すべき」、「屋根の納まりはこの方がいい」など、次々と出てくる改善項目を一つ一つクリアしていきました。テクノストラクチャーの特長の一つ、可変空間提案にもつながる「フリーウォールシステム」への発想も、このような気の遠くなるような試行錯誤の中から生まれたものでした。

実大実験による確証と自信
阪神・淡路大震災の詳細なデータがはじき出されたその年の12月には、そのデータを用いてテクノストラクチャーの強さを実際に確認するため、世界最大級の振動施設を持つ(財)原子力発電技術機構 多度津工学研究所にて実物大の住宅を使った耐震実験を実施(写真)。産学からの関係者が見守る中、耐力壁の量を減らしたり、仕様を変えたりしながら、計5回の振動実験を実施しました。実験後の調査では、主要構造体および接合金具の損傷、変形も見られないことが確認され、耐震性の確かさが実証されました。

より信頼される工法をめざして
「木の家を、強く広く。」をキーワードに、パナソニック耐震住宅工法テクノストラクチャーの家は、日本全国で約76,000棟が建築されています(2024年3月末時点)。
発売からおよそ四半世紀。エネルギー需要のひっ迫や自然災害の多発など住宅を取り巻く環境は刻々と変化をしています。「限りあるエネルギーを大切に使い、より快適に暮らせる家とは?」
「自然災害が多発し、地震だけでなく猛烈な台風や記録的な豪雨、想定外の積雪などのニュースが頻繁に聞かれるようになった今、家に求められていることは?」
テクノストラクチャー工法はこれら1つ1つの問いに向き合いながら、より信頼される工法を目指して開発を進めます。

埼玉県西部で耐震性に強い注文住宅を検討しているなら
株式会社アップルホームは、1989年6月(平成元年)に設立し、豊かな暮らしを皆様にお届けできるよう尽力しております。
「家づくり」をご提案している住宅会社・工務店です。埼玉県の所沢市・狭山市を中心とした埼玉県西部・東京都西部を施工エリアとして展開しています。
家づくりにおいては、テクノストラクチャー工法の耐震性はもちろんの事、美しく使いやすいデザイン性、高断熱・高気密で省エネ性・快適性を高水準で兼ね備えた住宅をご提案しています。
本当に『地震に強く、快適な住まい』を注文住宅で叶えたい方は、是非弊社までお問い合わせください。
住宅のプロがこたえる「家づくり個別相談会」を開催しております。

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